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研磨
当社では、研磨という言葉を「ウレタンゴムの研削研磨=ウレタンゴムを削り磨く」と捉えています。
ウレタンゴムの研磨は主にウレタンゴム専用の砥石を使い行っております。
これまでに色んなウレタンゴム製品を研磨してきたからこその専用砥石に辿り着きました。
なぜウレタンゴム専用の砥石に辿り着けたのか?そのカギはウレタンゴムの特徴をよく理解する事から始まりました。
その特徴を見て行きましょう。
ウレタンゴムは以下の3つの特徴がありますが、その3つの特徴を生かすような砥石を選んで使用しています。
1.耐摩耗性が抜群である
ウレタンゴムは耐摩耗性がよく、それがウレタンゴムの良さです。
しかしながら、耐摩耗性が良いということは、研磨が難しいということでもあります。
普通の合成ゴムとは比較にならないくらい耐摩耗性が良いため(一説には3.7倍とも言われてます)、熟成されたウレタンローラーを研磨する際にはどうしても熱を持つ可能性があります。
一般的には、水などを研削物に掛けて冷やす「湿式」の研磨機を使うことが多いのですが、当社では「乾式」の研磨機を使っております。
これは、研磨工程現場が汚れない・研磨機が錆びない・作業者の掃除頻度が低くなるなどのメリットを考えて乾式の研磨機を使用しています。
ただし、研磨の時に研削物に蓄熱しないような砥石を選択して使用しています。
2.抗張力が大きい
ウレタンローラーの研磨をする前に充分な二次加硫を行い、ウレタンゴムの物性が完全に安定した時点で研磨を行っています。
この二次加硫を完全にする!というキーワードこそが、ウレタンゴムの注型工程~研磨工程まで一貫してる当社の強みになります。
ウレタンゴム注型の作業者は、研磨作業者の研磨工程がスムーズに行く様にと考え、また、研磨作業者は注型作業者の注型工程がスムーズに行くようにと様々な注型治具を製作しております。
3.圧縮永久歪が小さい
平面研磨の際には圧縮永久歪について気を付けて加工しています。
特に、ツメのウレタンゴムライニングの場合は、ツメの(金具)底面が平行に保てる工夫を行っています。
そうすることにより、ツメのウレタンゴムライニングの表面がキレイに研磨でき、ウレタンゴムの特性を生かせるようになります。