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- ウレタンゴムプレス成型
ウレタンプレス成型とは?
ウレタンゴムプレス成型とは、ウレタンゴムを注型した後、一般の合成ゴム成型と同じようにプレス機を使用して圧力を掛けていく成型方法です。
ウレタンゴムプレス成型は非常に難易度の高い成型方法で、シビアなタイミングが要求されます。一般の合成ゴムのプレス成型は、まずゴム材料の練り作業が行われ、その練ったゴム生地を金型にセットしてプレスします。既に一次加硫し終わったゴム材料をプレスするので、それほどタイミングは難しくありません。
一方、ウレタンゴムプレス成型の場合は、撹拌した液状のウレタンゴムを金型に注型します。この際、まだ一次加硫が終わってない状態であり、状態が変化し続けています。金型の下面と上面の熱伝導の違いにより、ウレタンゴムの硬化するタイミングのズレが生じ、上部と下部で加硫の度合いが変わってしまうのです。それほど、ウレタンゴムにおけるプレス加工とはシビアで難しい加工なのです。
当社では、職人の熟練の技術と経験により、そのシビアなタイミングをコントロールしています。そのため、不適合品の発生率が他社と比べても劇的に少なく、安定した品質をお届けすることができます。
どういう形状の時に使われますか?
主に、ウレタンゴム単体の製品で、上下の両面に複雑な形状がある場合にプレス加工を行うことが多いです。
通常の注型作業では、金型にウレタンゴムを流し込む形になりますので、下面は思い通りの形状になりますが、上面は平らな状態となります。
プレス加工の場合は、上部からも別の金型を当てますので、上下ともに思い通りの形状にすることができます。
例えば、両端面にR加工やC面加工が必要な形状の製品には、プレス加工が最適です。また、中心に穴があいているような形状の場合にも、プレス加工を利用します。
イニシャルコストで金型代は掛かりますが、数量が多い場合や、長期的な供給を望まれている場合は、ランニングコストを低減するご提案が可能です。
加工方法
まず、普通のウレタンゴム注型と同じように金型にウレタンゴムを注型していき、その後、最適なタイミングでプレス成型を行います。
数値的には、2,000~3,000CPSの粘度の時にプレス加工をするのがベストですが、この状態を見極めるのが非常に難しく、経験がものをいう部分です。当社では熟練の職人が約50年培ってきたデータと経験に基づいて見極めており、不適合品比率はかなり低くなっています。
プレス成型が完了した後は、バリ取りや検品を行い、高い精度と品質の製品に仕上げていきます。
使用する機器
プレス機は5台使用しています。2代目の社長が引き継いだ時はプレス機は1台でしたが、2012年7月に5台体制になってからはフル稼働状態です。