- ウレタンゴム加工.com
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- テンションリール 硬度50度 Φ57×Φ34×155L/324L
テンションリール 硬度50度 Φ57×Φ34×155L/324L
テンションリール 硬度50度 Φ57×Φ34×155L/324L
注型(金型無し)+研磨・研削加工
1週間~10日間
お客様が困っていた点
コチラのお客様は当社ウレタンゴム加工.COMの立成化学工業所がある
兵庫県の会社様ですが、このウレタンゴム加工.COMのホームページから
お問い合わせ頂きました。
この製品は見て頂いたらお分かりの通り、ウレタンゴムが付いている所の
シャフトの部分が金属では無いためウレタンゴムライニングにおける剥離の
心配をされていました。以前、樹脂(塩化ビニール)のウレタンゴムライニングをお願いして
いた業者様があったらしいです。
しかしながら、樹脂へのウレタンゴムライニングの為にやはり剥離してしまい
折角の製品が上手く機能しなかったみたいです。
製作のポイント
先ず、樹脂(塩化ビニール)の接着剤選定から始めました。当社も、50年以上ウレタンゴムライニング
をしています。しかしながら、ウレタンゴムライニングするシャフト関係はほぼ鉄素材です。
主な金属素材のシャフトと言えば以下の3つがウレタンゴムライニングするには優しい(やり易い)
モノです。
1.SUS
2.アルミ
3.真鍮
コレらの実績は山ほどあります。しかしながら、樹脂のウレタンゴムライニングになりますと
そんなに沢山の実績がありません。よって、樹脂(今回は塩化ビニール)のウレタンゴムライニングには
慎重に慎重を重ねて、接着剤選定にあたりました。
運よく、当社がある兵庫県神戸市にある接着剤加工業社様がありました。その接着剤加工業者様と樹脂への
ウレタンゴムライニングの接着材の開発を手掛けていた所でしたのでジャストのタイミングでした。
勿論、シャフトの部分がSUSやアルミや真鍮に比べて樹脂の方が圧倒的にリーズナブルに製作出来ると
思いますので今後も樹脂へのウレタンゴムライニングのお仕事が増えてくるでしょう。
苦労した点
樹脂(今回は塩化ビニール)へのウレタンゴムライニングの剥離の問題はクリア出来ると
後はエアーの問題と樹脂の熱伝導がアルミ等に比べて遅いので、いかに樹脂へ上手く
熱(温度)を伝えれるかが問題になってきます。
当社立成化学工業所の場合は、ウレタンゴム注型する際の熱(温度)の掛け方は以下の様に
行います。
①樹脂(今回は塩化ビニール)のシャフトを予め加熱されたオーブンで保温させておく
②当社は熱盤という板のしたにヒーターをセットしている熱盤というモノで
ウレタンゴム注型を施すので、樹脂のシャフトは熱盤の上にセットされている注型治具
の中で加熱する
③樹脂のシャフトの高さ(H)が少しあるので、注型治具にセットした後PPの蓋で
熱がシャフトに掛かりやすいようにする
大きなウレタンローラーを成型(注型)してるウレタンゴム屋さんは、加熱されたオーブンの
中で、こういった樹脂のウレタンゴムライニングは施すと思われます。しかしながら、我が社は
オーブンの中で成型(注型)を行う事はなく、あくまでも熱盤の上での注型です。
そうする事で、オーブンの中の様に少し暗い所で注型する事なく、LEDの電灯が煌々とついている
注型現場でウレタンゴムライニングが出来ます。それにより、製品に付いてはイケない
異物・ゴミ・エアーを注型してる最中に取り除く事が出来ますね。