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- 駆動ローラー ウレタンゴム90度 Φ126.6×Φ112×140L(シャフト280L)
駆動ローラー ウレタンゴム90度 Φ126.6×Φ112×140L(シャフト280L)
駆動ローラー
注型(金型無し)+研磨・研削加工
1週間~10日間
お客様が困っていた点
コチラのお客様は製造業を経営されており、種別で言いますと板金業という事に
なるんでしょうか。お客様に私が直に加工し上がった製品を納品に行かせて貰いますと、
大きな曲げの機械や溶接の機械が稼働していました。
お客様のその先のエンドユーザー様がゴルフ場を相手にご商売をされているのか
ゴルフ場を経営されているのかは定かではありません。しかしながら、ゴルフ場で
使われる駆動ローラーらしいです。
わざわざ、社長さん自ら当社に金具(鉄芯)を持ち込んで来られました。そこで、当社の
生業である注型ウレタンゴム加工の過程をじっくり見て帰られました。
その駆動ローラーをウレタンローラーでしてくれる所を探しておられたみたいで
ネットで検索していましたら、当社ウレタンゴム加工.COMのHPに辿り着かれたらしい
です。有難い事ですよね。
製作のポイント
まず取り掛かる前に決めました事は、ウレタンゴムの材質の所です。
①ウレタンゴムがエーテル系かエステル系か
②ウレタンゴムの硬度が低硬度なのか?高硬度なのか?
③加水分解の恐れはあるかないか(耐水性の問題)
を精査検討して、今回はウレタンゴムのエーテル系PTMEG(ポリテトラメチルエーテルグリコール)系
にしました。其処から、注型現場の職人さんと加工現場の職人さんとの打ち合わせする
項目は3つです。
①外径何Φで注型するのか(ウレタンゴムを研削研磨する削り代はどれくらい?)
②注型面(端面)はどれくらい盛って注型するのか(端面はバイトで要らないウレタンゴムを削ぎ落します)
③加工の治具はあるのかないのか(チャックで掴めるシャフトなのか)
を確認してまずは注型ウレタンゴム加工に取り掛かりました。私も20年近く注型ウレタンゴム加工
を行って来ました。しかし、今の注型現場の職人さんは私の技術をもの凄い勢いで凌駕されているので
綺麗な仕上がり具合の注型です。
苦労した点
ココからは加工職人さんの腕の見せ所です。水無し研磨加工なので、問題はウレタンローラー
の外径面が(研磨砥石が熱を持って)焼けたりしないかという事です。そうしない様な工夫をいつも
してくれてます。
①砥石の送りスピード
②砥石で削る1回の量(1回のトラバースで何mm削るのか)
③砥石の材質
この辺りを今までの経験を生かして自分なりに組み立てていきます。そのお陰で、今回も綺麗な緑色
がかった淡黄色のウレタンローラー(駆動ローラー)が出来上がりました。
お仕事を頂いたお客様!本当にありがとうございました。