- ウレタンゴム加工.com
- 実績
- ウレタンゴムタイヤ カプロラクトンエステル系 80度
ウレタンゴムタイヤ カプロラクトンエステル系 80度
ウレタンゴムタイヤ カプロラクトンエステル系 80度
液状ウレタンゴム注型(専用金型)のみ
5日~7日間
お客様が困っていた点
実は、コチラの製品は長年ご愛顧頂いている製品です。しかしながら、この製品をご発注下さってた
お客様がこの度廃業される事となり、新しいお客様からのご発注に移行していきました。
新しいお客様とは長年発注して下さってた会社様で最後の打ち合わせをさせて頂き
スムーズに新しい会社様との取引が始まりました。
新しいお客様は東京でいらっしゃる為、地元でのウレタンゴム屋様に頼もうかと
考えておられたみたいです。しかしながら、今回廃業された会社の社長様から
ウレタンゴムの事なら立成さんは安心だよ!という力強い援護射撃が
あり当社にそのままご依頼して頂く運びになりましたね。
有難い話しです。
製作のポイント
コチラの製品は当社の手のひらサイズのウレタンゴム加工!というキャッチフレーズには
似つかわしくない大きさです。その為、当社と致しましては少し不得意課目に入るかも
しれない製品です。故に、以下のポイントで製作を心掛けております
①注型する時にあまりウレタンゴム原材料の温度を上げないようにする
②エアー噛みの可能性が高いのでウレタンゴム原材料の温度を上げない様にしながらも
粘度も上げない様にする(相反する事なので非常に難しい)
③冬場はガラス転移点を気にしながら、製品が結晶化しない様
金型の温度を必要以上にチェックして温度を一定に保つ
苦労した点
上記の製作ポイントの③つめの所で少し補足させて頂きますね。
ガラス転移点というのはよく聞く言葉ですが、どういった事を指しているのでしょうか。
TGという単語で表します。そうなのです、液状の材料が結晶化する温度の事をガラス
転移点と呼びます。
このウレタンゴムタイヤに使用しているウレタンゴム原材料はカプロラクトンエステル系
で他のウレタンゴム原材料よりガラス転移点が高い!とされています。
当社は、最新の工場(こうば)ではありません。よって、冬場の工場は結構な低さまで
工場の温度が低下します。その状態で、もし注型をする金型が工場の温度と同じ位に下がって
しまいますと、注型ウレタンゴム原材料は結晶化という現象に陥ってしまいます。
具合が悪い事に、その結晶化というのは温かい温度の所(亜熱帯である日本では)で使用する場合
は出ないのです。しかし、その製品が寒い寒い例えばロシア(寒帯)などで使用された場合
ウレタンゴムタイヤが結晶化してしまい、ウレタンゴム硬度が80度指定のはずが
(寒帯の)ロシアでは95度のウレタンゴムタイヤになってしまう可能性が無いとは
言い切れません。
その様な事態が起こらないよう、我が社では本当に神経をつかい
①金型の温度
②熱盤の温度
③原材料の温度
チェックしております。ご安心下さいませ。