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催事用玩具の拍手ハンドを製作しました。
拍手ハンド
液状ウレタンゴム注型(専用金型)のみ
2ヶ月(100セット)
お客様が困っていた点
コチラのお客様は以前はあるメーカー様を経由してのお仕事でした。
お客様~メーカー様~当社という商流でお仕事依頼がございました。
しかしながら、メーカー様自体がその商流から抜けられてどうしようかと
困っておられました。(決してお客様と商社様がモメた訳ではありません)
その後、メーカー様のご厚意で当社と直接商いが出来る様にして頂き
今回、その商流にての初めての御仕事のご依頼になりました。
製作のポイント
コチラの製作のポイントは何点かあるとは思います。しかしながら、
本当に絞って言いますと1点だけになります。
ポットライフが持つかどうかです。
ポットライフというお言葉はなかなかお聴きにならないと思われます。
日本語で平易に言いますと可使時間(かしじかん)です。
注型ウレタン屋さんしか普段使わない言葉かもしれませんね。
私共のしている注型ウレタンという製法はキャスタブルウレタンと
言います。熱硬化型ウレタンです。
液状のウレタンから熱を加える事で固形のウレタン製品になるのです。
金型に液状のウレタンを流す(注型する)前にウレタン材料(1液)と
硬化剤(2液)を攪拌というお仕事がありその攪拌している最中から
ウレタン材料と硬化剤は反応が始まっています。
反応が始まっているという事は液状から固体になろうとしている為
どんどん硬化が始まっており、その液状から固体になろうとする
時間を可使時間(液状ウレタンを金型に注型するのに使える時間)
と言っております。
苦労した点
上記の製作ポイントで記しました可使時間で攪拌・注型出来るポイント(条件)
は何処にあるのか?という仕事が苦労しました。
色んな条件出しを行いました。
①外気温は何度で硬化してしまうのか?
②湿度は可使時間に如何に影響があるのか?
③金型の温度は加温しておくべきか平温であるべきか?
等を現場注型作業者の方が根気よく続けてくれた結果
見事に拍手ハンドが出来上がりました。
不可能を可能にしてくれたと言っても過言ではないと思います。
今後も色んなウレタン材料に取り組んで行く所存です。