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2023.01.19古ゴム剥がしの工程を検証してみた!?

本日もコチラのブログに辿り着いて頂き誠にありがとうございます。筆者は神戸で小さな小さ
な町工場(こうば)を経営させて頂いております。当社は熱硬化型注型ウレタンゴム加工を
行っています。また、その中でも手のひらサイズのウレタンゴム加工に特化した会社で
ございます。何卒宜しくお願い致します。

挨拶はこの辺りに致しまして、本日のお題の方の内容に入って行きたいと存じます。当社の
熱硬化型注型ウレタンゴム加工のお仕事を大分類で分けますと大きく2つになります。

 

  1. ウレタンゴムライニング品
  2. ウレタンゴム注型品

 

勿論、どちらも液状ウレタンゴムを金型に流す事に変わりは有りません。しかし、その
注型する金型に金具(芯金)をセットするのかしないのかが運命の分かれ道なのです。この
運命の分かれ道で、今回は金具(芯金)を金型にセットする方のウレタンゴムライニング品
に辿り着きました。


ウレタンゴムライニングというのを日本語に訳しますとウレタンゴムの焼き付け品になる
と私は理解しております。金具にウレタンゴムを焼いて付ける!焼くというのは簡単な
言葉です。しかし、ケミカル的に言い直しますとウレタンゴムと金具(鉄芯)をケミスト
リーさせて硬化させるんですね。

今回、お客様から頂きましたお仕事は〇モノの鉄芯にウレタンゴムをライニングするの
ではありません。板状の金具にウレタンゴムをライニングするお仕事なのです。コチラの
お客様が当社にウレタンゴムライニングのお仕事をご依頼して頂くタイミングは、その
品物が蔕(へた)って来てウレタンゴムライニング品がその働きを成さなかった時期になり
ます。

よって毎回必ず金具にウレタンゴムの古ゴムが付いております。その古ゴムを剥がさ
ないと金具に新たなウレタンゴムをライニング出来ないですからね。ココまで来てやっと
古ゴム剥がしの工程を書いていきます。長いですね前振りがww


 

  1. 金具(古ゴムつき)到着
  2. ケースを準備
  3. 溶剤をケースに充填する
  4. ケースの溶剤に金具(古ゴムつき)を浸す
  5. 金具(古ゴム付き)を膨潤させて古ゴム剥がし

 

この様な工程を経てウレタンゴムライニングすべき古ゴム付き金具の古ゴムは剥がされて
行くのです。本当に簡単な工程を踏むのですが、これがなかなか一般の家庭では
溶剤とかは用意出来ませんので、こういった専門工場(こうば)に頼んで頂くのがベスト
だと感じます。

古ゴムのウレタンゴムを剥がす溶剤もしっかりとした選択をしないと溶剤ならどんなモノ
でも。。となりますと、古ゴムがただネチャネチャ(口語しか思いつきません)して全く
意味をなさない様になります。どんな溶剤を選択したらいいんでしょうか。其れは、
ウレタンゴムと溶解度指数(SP値)が近い溶剤を選択するのが良いですよ。

 



古ゴム付きウレタンゴムライニング品の到着です。勿論ですが、お客様の発注書通り
の数が到着したかを確認し、トレイに載せて金具未処理コーナーに置きます。

 



今回は未だ溶剤がケースに充填してませんでしたので、先に金具をケースに投入しました。


古ゴムのウレタンゴムが金具から膨潤して剥がれやすい様にウレタンゴムと溶解度指数(SP値)
が近い溶剤を用意しました。

 


ケースに溶剤を充填する時は、低い位置から投入するようにしております。跳ねて工場の床
に溶剤が飛び散ります。そこは私も液状ウレタンゴムを注型するプロです。液状ウレタンゴム
を金型に注型するのと同じように溶剤を充填して行きます。

 



最後は段ボールの端切れで蓋をします。溶剤には沸点というのがあり蒸発しよう蒸発
しようという特性がございます。よって蓋をしないとどんどん蒸発して、沢山の溶剤が必要
になりますのでコレは大切です。また、どこのお客様のなのか?数量は何個なのか?
いつまでこの溶剤に浸しておくのか?を確実に記入しております。


3Sの言葉で言いますと、表示標識をしっかりする!ですね。誰が見てもスグ分かるように
徹底しております。

 

 

以上で今回の古ゴムのウレタンゴムを実際剥がすまでの工程を説明させて頂きました。
浸す期間内で実際剥がす作業が始まります。コレは本当に手作業です。カッターを使用
したりしますので安全に気を配りながら作業をしてもらいます。


今回も長いblogになりました。最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。

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