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2023.04.17ウレタンゴムプレス加工品は極めてる!?立成化学!!

本日もコチラのホームページウレタンゴム加工.COMのブログに辿り着いて下さり
誠に有難うございます。コチラのホームページは主に当社立成化学工業所が拘って
おりますウレタンゴム製品の作り方や、ウレタンゴム原材料の管理の仕方や製造業
の肝と言われております3S活動の取り組み方を紹介しております。

今回もどうぞお付き合い頂けましたら大変嬉しく思っております。

今回のブログのテーマはズバリ!「ウレタンゴムプレス加工!!」です。
注型ウレタンゴム屋でこのウレタンゴムプレス加工を社内で行ってる会社様はそう
多くはありません。当社がございます神戸、いや関西圏内でも5社位かと思っており
ます。


関西圏内でも注型ウレタンゴム屋と呼ばれておられる会社様は私が知る範囲でもおそらく
50社位はあるかと推測出来ます(あくまでも私の主観です)。その内ウレタンゴムプレス
加工を施してる会社(様)はその1割も無い!という認識です。

其れは何故でしょうか!?


其れは、このウレタンゴム加工.COMの立成化学工業所に私(現社長)が手伝い出した頃
に先代(私の父親)から言われた言葉が、その理由を端的に表していると思います。

 

「ウレタンゴムプレス加工はな!注型ウレタンゴムでは
 邪道の成型方法なんやで!!」



 

そうなんです。私どものキャスタブルウレタンゴム製法は基本的には大気圧の中で
成型(注型)するのが当たり前なのです。大気圧というのは普通の生活をしている状態
で成型する!!という事です。製品を作るのに圧を掛けない!というのがキャスタブル
ウレタンゴム製法では常道なのです。よって、一般的な合成ゴムの製法の圧を掛ける
やり方は、キャスタブルウレタンゴム製法では邪道!になるんですね。

では、何故「邪道なんや!!」と当社立成化学工業所の先代社長(父親)は私に言ったん
でしょうか?それは以下の3つの理由だとキャスタブルウレタンゴム製法歴四半世紀の
私は想像出来ます。



  1. キャスタブルウレタンゴム製法の場合は一次加硫は注型される金型内で行われる
  2. キャスタブルウレタンゴム製法の場合、液状なのでウレタンゴムプレス加工では
    熱伝導が難しい
  3. キャスタブルウレタンゴム製法の場合、ウレタンゴム原材料が硬化される時に
    液状ウレタンゴムが動く度合いが大きいので不具合品が沢山出てしまう。

 

①と②を説明させて頂くと、合成ゴムの成型の場合まず主にロールというモノで
合成ゴムの材料を練る事をします。所謂、コレが合成ゴムの一次加硫になります。
よって一次加硫の時は別の所で行ってるので安定した一次加硫が出来ます。其れに
比して、液状注型ウレタンゴムの場合はウレタンゴム原材料と硬化剤を攪拌して、
その後加熱しています金型内で一次加硫が行われるので、其処での熱伝導が本当に
シビアになります。


もし製品の高さ(H)が高い場合は、(金型の)下の方の熱伝導と(金型の)上の方の
熱伝導に時間の誤差が生じる為に非常にウレタンゴムプレス加工のタイミングが
難しくなります。下の方は既に硬化は終わってるのに上の方は全く硬化も始まって
いない!という事になり、一次加硫で製品が全くモノにならないという事が起こり
ます。だから。。。液状注型ウレタンゴムプレス加工は難しいのです。



③を説明させて頂くと、液状注型ウレタンゴムプレス加工をする場合どうしても
原料が液状の為プレスする時にウレタンゴム原材料が大きく動いてしまいます。
良いウレタンゴム製品を製作する際に何の弊害があるかと言いますと、製品を脱型
する時に必ず金型には離型剤を塗布します。その離型剤がウレタンゴム材料をプレス
する時に一緒に流れてしまいます。その離型剤の流れがちょっとした線になり製品に
入ってしまうのです。勿論、大気圧でウレタンゴム製品を作る時にはそんな事は全く
ありませんよね・・圧を掛けないのでウレタンゴム原材料が動く事がありません


だから。。。液状注型ウレタンゴムプレス加工は邪道!だと言われるんですよね。


そんな邪道と呼ばれているウレタンゴムプレス加工ですが、当社は長年の経験と職人
さん達の独特の勘で殆ど不良品を作る事がありません。本当に素晴らしい職人さん
ですよね。アッパレです。

 

 

普段はウレタンゴム切削加工で作られている製品で、なかなか品質が安定しない
なぁ~っとお困りのお客様がいらっしゃいましたら、金型を製作するイニシャル
コストは掛かりますが、安定したウレタンゴム製品が出来る事はお約束致します。



そんな製品がございましたら、どうか一度当社ウレタンゴム加工.COMの立成化学
工業所にお声掛けくださいませ。本日は長いblogにお付き合いいただきありがとう
ございました。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

 

 

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