ウレタンゴム加工.com

新着情報&ブログblog

2023.05.11復活!古ゴム削りから生まれる高品質ウレタンゴムローラーの再生方法は?

見事復活を果たしました!?10年前に注型したウレタンゴムローラーが新たな
ウレタンゴムローラーに。。。少しタイトルがカッコ良すぎましたが。古ゴム
削りからのショットブラスト工程から注型工程までを箇条書きになりますが
振り返って行きましょう。。。

 

10年前の古ゴムのウレタンゴムローラーの様子は?

 

現在が2023年5月です。この実際のウレタンゴムローラーを注型したのは
今から約10年前の2013年です。どうした赤色なのかは謎ですがwwコチラの
品物は扱っているお客様も成型(注型)してる業者も我々です。他の業者様ではあり
ません

 

この赤色の外径に段差がついております10年前のウレタンゴムローラーです。
よくよくこの赤色のウレタンゴムを見て下さいませ。ゴムの切子(きりこ)がベタベタ
している訳では無く・・・切子がサラサラされてます。
     ↑↓


 

 

ウレタンゴムの切子がベタベタせずサラサラとしているのには理由があります。
其れは。。。。

 

注型ウレタンゴム原材料と硬化剤の攪拌不良になって
いない!!


からですよね。シッカリとした攪拌が出来ている為に所謂ウレタンゴムローラー
の経日変化でも色は濃くなって来ますが、ウレタンゴムの中身の物性が衰えて
いないと推測されます。

 

ちなみに付け加えさせて頂きますと、ウレタンゴムローラーの色の経日変化には
理由があります。それは、下記の3つです。

 

  1. 紫外線など外因からの変化
  2. 酸素に触れる事による変化(所謂。。錆びですね)
  3. ウレタンゴム成型品に必要な硬化剤の成分による変化

 

①、②は恐らくコチラのHPにお越し頂きこのblogを読まれている方でしたら
お分かりになると想像されます。しかし、③の場合は少しウレタンゴムの知識
が要ります。


ウレタンゴムの成型品を製作する場合は、ウレタンゴムの原材料と硬化剤を
攪拌して熱硬化反応させる必要があります。その硬化剤は当社の場合は
MOCA(メチレンビスオルソクロロアニリン)というモノであります。


そのMOCAに入ってる成分(組成式)は H₂N~🐢~CH2~🐢~NH2という
組成式になっています。途中で入ってる🐢は。。。実際は亀の甲という炭素(C)が
入りこんでる中高生の時に誰もが習った亀の甲です。



その両端にあるアニリン(NH2)に色を濃くする成分が入っています。着物を染める
時の染粉にも。。。このアニリン(NH2)が入ってる位どんどんと経日変化で色が
こくなって来るんですよね。


コレがウレタンゴム製品の色が経日変化していく要因の一端を担っております。

その話は置いておきまして。。。そして、その後古ゴム削りをしていくとウレタン
ゴムと鉄芯の境目までもしっかりウレタンゴムを毟り取る事が出来て金具(鉄芯)も
なんと新品の様に綺麗になりました。

 

 

この様に古ゴム削りを綺麗に取り除く事が出来れば後工程の職人さんも非常にお仕事
がし易くなりますよね。まさに。。。

 

後工程はお客様!!

 

になりました。この後の、ショットブラスト&接着工程の職人さんが喜々として
私(筆者)にこの綺麗になった鉄芯を持って来てくれました。その鉄芯を見て、私も
思わず。。。

 

綺麗ですねぇ!この鉄芯!!

 

と感嘆の声をあげました。当社は、この様に後工程、後工程の事を考えながら
ウレタンゴム加工を行っております。勿論、最終的には。。。お客様の事を
考えながら!!が一番ですけどね。

 

最終的にこのウレタンゴムローラーは10年の月日を経てこの様に生まれ変わり
ました。なかなか、綺麗なウレタンゴムローラーですよね。自画自賛ですいません。

 

 

 

 

ウレタンゴムローラー!エーテル系80度品です。この様なお仕事を日々
行っております。是非、今機械部品として使用されてるウレタンゴムローラー
も生まれ変わらせてみませんか?


本日もコチラのウレタンゴム加工.COMのblogをお読みいただき誠にありがとう
ございました。今後とも宜しくお願い致します。

 

 

関連のありそうな記事

コメントをどうぞ

お名前
メールアドレス
URL
コメント本文

ウレタンゴム加工のことなら何でも!
お問い合わせ・お見積もりはお気軽にどうぞ!

受付9時〜18時(休み:土日祝)078-927-5112  078-927-5114
© 2024 株式会社立成化学工業所
TOPへ