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2023.08.23ウレタンゴム屋にとっての不良品の概念の考察!?

本日も酷暑の中、コチラのホームページ並びにブログにお越しいただき
誠にありがとうございます。でも、本当に暑いですね。

時事ネタですが。。。
本日8月23日は処暑(しょしょ)といって暑さの峠を通り越して涼しく
なって来る日だそうです。全くそんな気配のない日本列島ですが、気持ち
だけは冷静にクール (涼し気)でいたいですよね。

 

さて、我が社のウレタンゴム加工品ならびにウレタンゴム注型品は
どんな基準で不適合品(いわゆる不良品)として出荷検査の段階で外すの
かをお披露目したいと思います。(当然、製造業なので完璧に不良0は
難しいです)

 

私共立成化学が行っています注型ウレタンゴム製品は色自体が半透明と
言いますか淡黄色です。よって一般の合成ゴム製品の天然ゴムやNBRや
CRなどの黒色と違い有難い事にゴミ・異物・エアーが本当によく見え
ますね(泣)故に、主な不適合品の項目を3つ挙げますと。。。

 

  1. エアー(空気ともいいます)
  2. ゴミ(バリなど)
  3. 黒ゴミ

 

この3つの不適合品の項目については又、別のブログにて詳しく深掘り
していきます。今回の不適合品はまた別の要素によって私自身が不適合品
にしました。それは。。。。

 

 

 

NCO(イソシアネート)%の減少!!

 

ウレタンゴム屋さん以外の方にとってはえっ、何!、何!?っという感じの
不適合品の基準項目ではないかと考えます。ウレタンゴム原材料にとって
このNCO(イソシアネート)率の減少は本当に致命的な不適合品の基準かも
しれませんね。実は、写真で小さく映っていますこの製品ではそういった
観点からの不適合品は前科3犯位ございます。(ごめんなさいお客様🙇)

 

 

ウレタンゴムという材質はポリウレタンと呼ばれており、そのポリウレタンは
両末端にイソシアネート基~NCO~と~OH~水酸基を持つ化合物であります。
その両末端にあるイソシアネート基が減少してしまいますと、ウレタンゴム製品
としての形を成していても、物性的には最早耐摩耗性抜群のウレタンゴム製品と
は言わないのでは!?私の中では考えております。

 

注型ウレタンゴム製品は、このイソシアネートと硬化剤のアミンが正確な配合比
によっ投入攪拌されてその後熱を掛けて反応(熱硬化)を起こしてウレタン製品に
なります。よって、イソシアネート基が減少すると正確は配合比で投入したはずの
硬化剤(~NH2~)だけが余ってしまい硬化剤がリッチ(多め)になり反応せずに
溢れ出す様になってしまいます。合成ゴムの現象で言うとスコーチ(焼け)と言うん
でしょうか?(コレは私はプロではありませんので分かりませんww)。




今回は私も勉強しておりますので、このイソシアネート(~NCO~)率が減少
した製品はお客様には行かない様に食い止めました。で、考えました。
どうしてこの製品を作るウレタンゴム原材料の~NCO~イソシアネート基が
減少したのか?と。。。
その要因は如何に考えれます。

  1. 湿度
  2. 原材料の熱履歴
  3. 金型の温度の上昇

 

特に今回の場合は湿度(水分)が大いに関連してる気がします。何故なら、冒頭に書きました
通り本当にこの夏の酷暑は大変で、日本列島では湿度の上昇も凄い勢いです。
私共の工場(こうば)は、恥ずかしながらエアコンが効いた部屋で注型ウレタンゴム工程
をしている訳ではありません。

 

温度44度 湿度60%の中で注型ウレタンゴム工程を行っております。直射日光は流石に
当たりませんが本当に厳しい環境下で社員(職人)さんはお仕事をしてくれています。なんとか
しないとイケませんね。今回、原材料の熱履歴や湿度を抑える方法は私どもで何とか対処
出来る方法は見つけました。

 

働いてる人の対応ももう待ったなしまで来てるかもしれません(スポットクーラーはあります)
今後当社の課題だと考えております。さてさて、処暑の日にまた暑い熱いお話しをさせて
頂きました。申し訳ございません。



次回のブログではもう少し涼しいクールなネタでお会いしたいですね。本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。では、次回まで又。。。

 

 

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