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2013.12.21ガラス転移点について。

ゴム(当社ではウレタン)というのは、加熱していくと、ゴム(ウレタン)の分子間の

運動が活発になっていき、分子間結合が流れて行き(崩れて行き)、

ゴム(ウレタン)としての弾性がなくなって行きます。

ヤング率が高くなっていくという言い方も出来ます。

逆に、温度が下がって行くと、分子間活動が不活発に成り、最終的には

結晶化(凍結化)して行きます。

この結晶(凍結)化していく温度をガラス転移点(Tg )と呼びます。

Tg=glass(ガラス) transition(移行) temperature(温度)

当社のウレタンゴム材料でもガラス転移点が高い材料が有ります。

このTgが耐寒性の目安にもなります。

そういうウレタンゴム材料の取り扱いには冬場は特に気を付けております。

実は、その点に関して当社前科一犯で有りまして。Tgの高い原材料で作った製品の

2次加硫を正確に行わなかった為に、実際部品を使用する所で結晶化してしまったことが

有ります。それから、ウレタンゴムの注型工程の後、一次加硫から二次加硫は素早く行い

又、保管も2日間ほど一定の温度にした部屋で行っています。

但し、冬場で、Tgの高い材料の製品だけですが・・・

一次加硫の成型温度(〇〇〇℃±5℃)に気を遣っています。

特に二次加硫でも夏場より長めに行う様

(〇〇〇℃×〇〇H+〇〇〇℃×〇日間)徹底しております。

ご清聴有難うございました。

2013-12-21_加硫炉②

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