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2023.06.12ウレタンゴムのガラス転移点と結晶化: 熱に対する耐性の鍵を解明する

本日もコチラのウレタンゴム加工.COMのブログをようこそ!
いつも本当にコチラのblogに関心をお寄せ頂き誠にありがとう
ございます。

本日のお題は、もうすぐ夏という事でウレタンゴムにとっては
暑苦しい話題ではなく、ウレタンゴムの話題にしてはちょっぴり
涼しげなウレタンゴムの結晶化についてお話しさせて頂きます。

 

 

上記の写真は何に見えますでしょうか?ビーカーと何!?って
感じですよね。コレは実は。。。

ビーカーとウレタンゴム原材料(硬化してるのバリ)なのです。普通は
こんな白っぽい色にはならないのです。当社の液状注型ウレタンゴムは
必ず。。。ウレタンゴム原材料と硬化剤を攪拌してキャスタブルウレタン
ゴム!の製品になります。

元々、硬化剤自体が少し黄みがかっており、またウレタンゴム原材料も
熱が加わる事によって淡黄色という黄みがかった色になります。

 






この様な色のキャスタブルウレタンゴムのバリ!になるのが普通の
場合です。では、どうして下記の様な白っぽいウレタンゴム原材料
になったのでしょうか?

 

 

実は、私が悪いのですww。このPPビーカーにウレタンゴム原材料の
エーテル系を計量しないといけないのに、エステル系のウレタンゴム
原材料を計量した為に。。。この容器(ビーカー)をその日は使用する
事が出来なくなったんです。

何故なら、当社の場合は液状注型ウレタンゴムなので容器にウレタンゴム
原材料が残ってしまい、それを綺麗に拭き取ってからしか使用できなく
なるからです。

そこで、私は数日間その状態のまま放置してウレタンゴム原材料に硬化剤
を入れなくても経日変化でウレタンゴム原材料が液状から固体(バリ)になる
方法を選択しました。無理やりウエスなどで液状のウレタンゴム原材料を
拭く事なくです。

金曜日にそのエーテル系のウレタンゴム原材料を計量しないといけない所
エステル系のウレタンゴム原材料を計量するという間違いを犯し、その後
放置する事丸2日間(日曜日に確認)でやっと液状のエステル系ウレタンゴム
原材料が硬化してスポッと綺麗にPPビーカーからバリとして取る事が出来
ました。

 

無事、PPビーカー(容器)を掃除出来たのは実は理由があるのです。この話し
のミソはこの間違えた材料が(カプロラクトン)エステル系ウレタンゴムだった
という事なのです。

 

実は(カプロラクトン)エステル系の原材料のTg(ティージー)ことガラス転移点
の温度が高いんですよね。エーテル系に比べると恐らく半分位のマイナス温度
で液状のウレタンゴム原材料がガラスになってしまうのです。



そのガラス転移点に到達すると、液状のウレタンゴム原材料が結晶化してしまう
のです。今現在このblogを書いている状態で私が記憶しているガラス転移点は
恐らくマイナス17~19度位ではないかと。勿論、エステル系のウレタン
ゴム原材料なのですが。エーテル系のウレタンゴム原材料はおそらくその倍
のマイナス35~40度位ではないかと記憶しています。
(間違えてたらごめんなさい。間違ってたら再度このblogを書き直しますね)



よって、このもうすぐ夏と言われる季節でも少し高い位置にこのビーカーを
放置していますと結晶化してウレタンゴム原材料のみで硬化してくれるのです。



この様にトラブルが起こった時にそういった知識を利用する場合は良いのです。
しかし、このガラス転移点が高いという性質は勿論普通にキャスタブルウレタン
ゴムを成型している場合には困った状況を引き起こす場合がございます。



実は、その困った状況を引き起こした事に関しては当社は前科一犯なんですよね。
そのお話しの続きはまた明後日にお話しさせて頂きます。ぜひ、次回もコチラの
blogに来て頂きお読みくださいませ。

 

いつもありがとうございます。

 

 

 

 

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