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2024.04.16ウレタンゴムの二次加硫における熱の重要性:ウレタンゴム製品の質と性能に及ぼす影響

皆様!おはようございます。お元気ですか!?いつもコチラのホームページの
blogをご覧になって頂き誠にありがとうございます。


コチラのウレタンゴム加工.COMのblogは良い品質のウレタンゴム加工品を
お探しの方(会社様)にお役立ち出来る情報をお届けしています。
本日もどうぞ宜しくお願い致します。


本日のお題は、昨日起こった機械の故障を発端にウレタンゴム製品にとって熱が
どれほど重要か!?という事をお話しさせて頂きますね。



事件は、昨日2024年4月15日19時03分に起こりました。いつもの様に
現場の社員さんが一日掛けて注型(ゴム屋さんでいう成型)したウレタンゴム製品を
当社の二次加硫促進装置の加硫炉②に投入した後でした。



注型された製品は意気揚々と二次加硫の体勢に入っていたにも関わらず、二次加硫
する為の設定温度に炉の内が到達しないのです。いつまで経っても、常温(外気温)
のままなのです。このままでは、折角注型した製品が1週間もそのままの状態で放置
という形になります。



読者の皆様は、ここまで読んで頂いてウレタンゴム製品をどうしたいの?何を
言ってるの?とお思いでしょうからここで、少しウレタンゴム製品の二次加硫
についておさらいさせて下さいませ。



当社が商いにしています熱硬化性注型ウレタンゴム加工!というは、
液状のウレタンゴム原材料から固体のウレタンゴム製品に生まれ変わるのには
必ず“熱”というものを介在しなければ成り立ちません。



化学(ばけがく)的に言いますと、当社が扱っているウレタンゴム製品は化合物
なのです。熱という媒体を介して化学(ばけがく)的に合体するモノなのです。
其の合体するモノは以下の二つです。

 

  1. ウレタンゴム原材料(イソシアネート)
  2. ウレタンゴムに必要な硬化剤(活性水素を二つ含む有機物)



この2つの物質は熱という媒体を通さない限り化合物にはなりえないのです。
故に、当社にとっては(加)熱は絶対必須条件です。その熱が機能しないと
商いとして成り立たないのです。

 


その熱が昨日は稼動しなかったのです。折角、注型したウレタンゴム
製品に熱を加えられなかったら、ウレタンゴム製品にもお客様にも、勿論当社にも
大打撃です。其処で、分からないなりに機械の電気系統を見てみました。




 

昨日(2024年4月15日)時点では全く解決策が見いだせず、ウレタンゴム原材料には
負荷が掛かりますが、ウレタンゴム原材料を溶融する加硫炉①にウレタンゴム製品を投入
して帰宅の途に着きました。

 

 

上記の二つの加硫炉について少しだけ説明させて頂きます。当社が熱を加える
モノは大きく分けて二つございます。

 

 

  • ウレタンゴム原材料
  • ウレタンゴム注型(成型)品

 

この二つは同じ熱を加えるという行為でも、熱が果たす役割が全く違い
ます。

 

  1. ウレタンゴム原材料は固体である材料から液体である材料に溶融します。

  2. ウレタンゴム注型(成型)品は製品の中にある(炭素や水素や窒素や塩素など)
    の原子を結合させます

 

役割が違う為に、設定温度×設定(溶融・加硫)時間が全く異なります。其れを
同一の炉の中に投入するのはウレタンゴム屋にとってはご法度と言えます。
しかし、私が社長になるまでは其れを同一の炉で加温(溶融・加硫)していました。


※以前は現在より少量多品種ではなく、一日のウレタンゴム原材料の使用量が多かった


その時にどちら(溶融・加硫)を加温する設定に合わせてたかと言いますと、
ウレタンゴム原材料には誠に申し訳ないのですが、ウレタンゴム注型(成型)品に
振っていました。




当然、ウレタンゴム原材料の加温に関しては大変な負荷を掛けてる状態になります。
その為、以前の当社のウレタンゴム原材料は劣化が速かった記憶がございます。





 


しかし、この加硫炉②を購入してからの当社のウレタンゴム原材料の劣化は
圧倒的に遅くなりました。又、3年程前から昨日のblogに書きました通り
ウレタンゴム原材料の1斗缶から小分けする事により熱履歴も少なくなり
ウレタンゴム製品の物性も上がって来ております。






あっ、すいません。ウレタンゴムの化学(バケガク)的な事を語り過ぎて、昨日の
加硫炉②の故障の原因などに触れずに脱線してしまいましたね。その故障の原因
と如何に対処したかは次のblogにてお話しさせて頂きますね。



本日も長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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